名鉄六合での日々
Vol.
「金曜日にもココアを」
昨日まで暑い暑いと言っていたのが嘘のように、肌を刺す朝の空気。11月8日。立冬。
急に寒くなりすぎだろ!って心の中で叫びながら、白み始めた空を眺めながらいつもの道を歩く。
電車に乗り込み、リュックサックから本を取り出す。青山美智子さんの「木曜日にはココアを」。短編小説集で、短時間でも読みやすい。一杯のホットココアから始まった温かいこの本もあと少しで終わってしまう。
残りのページが少なくなってくるといつもどことなく寂しい気持ちになる。まだ終わってほしくないという気持ちになる。でもどんな結末になるのか、早く最後のページを読んでしまいたくもなる。中略したくなる気持ちを、今はまだ押し込めている。
バッグの中にはいつも2冊以上の本が入っている。1冊の本をできるだけ長く楽しんでいたいと、数冊を並行して読む。とても欲張りだと思う。
今日は金曜日。帰ったらあたたかいココアを飲もう。
工事部 田中
作成日:2024年11月8日(金)